1、はじめに

日本を代表する弦楽器である三味線は、江戸時代にもっとも発達したと言われている。

三味線は、大きくわけて細棹、中棹、太棹の三つに分類できる。この中には、浄瑠璃、歌舞伎、義太夫などの音楽がある。しかし、この時代には、津軽三味線と呼ばれるもの、あるいは奏法はまだなかった。

本州の北の果て、津軽にも、もちろんこうした伝統音楽が伝えられた。津軽三味線のもっとも古いものでは、「じょんから口説き節」で、これは、江戸時代の歌舞伎に出てくる物語を唄い、三味線を弾いたもので、現在のような激しい三味線ではなく、素朴な音の三味線だった。

ここでは、津軽三味線の歴史を、代表的な民謡の「津軽じょんから節」の移り変わりとともに表わす。
1. はじめに